最終更新日: 2025年03月24日
HISHIDA 菱田蒸溜所
鹿児島県曽於郡大崎町菱田にある老舗焼酎蔵の天星酒造。もともと老松酒造という名だったが2010年に改名。その後、長濱蒸溜所を所有するリカーマウンテン社が経営に参画し、現在は同社傘下のグループ企業となっている。
その天星酒造が焼酎蔵の中にオープンさせたのが菱田蒸溜所だ。菱田地区は近くに志布志湾に注ぐ菱田川が流れ、鹿児島でも有数の酒水の郷。硬度35度以下という鹿児島では珍しい超軟水で、菱田蒸溜所では地下100メートルから汲み上げたこの地下水を仕込水、樽詰め、割水に使っている。
常圧蒸留と減圧蒸留の両方ができるステンレス製の焼酎蒸留器1基をウイスキーの製造にも兼用。ヘッドの下部に棚を取り付け、中に銅のホイールを充填した独自の改良が施されたもので、これによってサルファリーな香気成分などが銅に吸着し取り除かれるという。容量は6,000リットル。もう1基ハイブリッドスチルがあるが、これでモルトウイスキーの再留や、グレーンウイスキーを造っている。
所在地 | 鹿児島県曽於郡大崎町菱田1270 |
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所有者(オーナー企業) | 天星酒造 |
創業年(会社設立年) | 1901年 |
ウイスキー蒸留開始年 | 2022年 |
仕込水 | 地下100メートルから汲み上げた地下水(硬度35以下) |
モルティング設備 | 無 |
モルトミル | 中国製 |
ワンバッチ麦芽仕込量/仕込回数 | 700㎏ |
糖化槽・濾過器/数 | ステンレス製×1基 |
麦汁量 | 3,000リットル |
イースト菌 | 主にドライイースト(ディストラマックス社など) |
発酵槽/数/容量(張込量)/発酵時間 | ステンレス製×5基 |
初留器タイプ/メーカー/数/容量(張込量) | ステンレス製×1基(焼酎用と兼用)/6,000リットル |
再留器タイプ/メーカー/数/容量(張込量) | ハイブリット型×1基(グレーンウイスキー兼用) |
樽詰度数 | 60.5% |
ウェアハウス/貯蔵タイプ | ダンネージ式、パラタイズ式 |
ボトリング設備 | 有 |
ビジターセンター/見学 | 無/見学ツアー有(月曜と金曜1回ずつ。見学者限定ギフトあり) |
製品 | ウイスキー |
特記事項 | 年間の6~7割はモルトウイスキー、3~4割はグレーンウイスキーを製造 |
2022(令和4) | ウイスキー製造免許を取得。焼酎製造シーズン後、ウイスキー製造を開始。 |
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2023(令和5) | 「菱田ニューメイク モルト」「菱田ニューメイク グレーン」「同 焙煎グレーン」「ニューボーン モルト」発売。 |
2024(令和6) | 志布志市の旧田之浦中学校借り受け、ウイスキー貯蔵施設(田之浦エイジングセラー)の建設する計画を発表、クラウドファンディングを実施。 |
2025(令和7) | 3月 初のオフィシャルボトル「菱田蒸溜所 ニューボーンPreludeⅠ」発売。 |
TWSC受賞歴
<TWSC2020>
銀 賞 | 【焼酎部門】天星宝醇 金 |
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銅 賞 | 【焼酎部門】麦ほっか |
<TWSC2021>
最高金賞 | 【焼酎部門】天星宝醇 赤 |
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銀 賞 | 【焼酎部門】 麦ほっか /呑酔楽 夢 |
<TWSC2022>
最高金賞 | 【焼酎部門】天星宝醇 赤 |
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銅 賞 | 【焼酎部門】赤武者外伝 花魁 |
<TWSC2023【焼酎部門】「HOJUN バーボンカスクフィニッシュ」ベスト・オブ・ザ・ベスト【OVER26%部門】受賞/「天星宝醇 赤」殿堂入り>
最高金賞 | 【焼酎部門】天星宝醇 赤/HOJUN バーボンカスクフィニッシュ(ベストカテゴリー賞 ベスト芋焼酎 Over26) |
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金 賞 | 【焼酎部門】HOJUN シェリーカスクフィニッシュ |
銀 賞 | 【焼酎部門】天星早垂れ |
<TWSC2024>
銀 賞 | 【焼酎・泡盛部門】(焼酎)HOJUN マスターブレンド |
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更新履歴: | 2025年3月24日 |
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