最終更新日: 2025年03月19日
KOBE 神戸蒸溜所
神戸の貿易会社グロースターズの代表取締役を務める張宇氏が運営するのが、兵庫県神戸市北区の神戸蒸溜所だ。「フルーツ・フラワーパーク大沢」の施設内にあった神戸ワイナリーの建物を利用している。神戸ワイナリーではブランデーの製造を行っていたが、阪神・淡路大震災の影響で生産を中止。それを復活させたのがグロースターズ社で、同じブランデーの製造棟内でウイスキーも造ることになった。そのため神戸蒸溜所には、コニャックで主に使用される単式蒸留器のシャラント型アランビックスチル2基のほかに、中国製のウイスキースチル2基が新たに設置されている。
ウイスキーの製造は2022年10月から開始。使用する麦芽はクリスプ社のノンピート麦芽が中心。イーストはディスティラリー酵母とエール酵母を使用している。ワンバッチは麦芽800㎏で、4,000リットルの麦汁を得る。初留釜は4,000リットルで、再留では2,500リットルのシャラント型スチルも使用している。2023年にニューポットを発売。
所在地 | 兵庫県神戸市北区大沢町上大沢2150 ブライズハウス館内 |
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所有者(オーナー企業) | グロースターズ |
創業年(会社設立年) | 2015年 |
ウイスキー蒸留開始年 | 2022年 |
原料大麦(品種/産地/メーカー・タイプ) | 主に英国産(クリスプ製) |
麦芽のフェノール値 | ノンピート |
モルティング設備 | 無 |
ワンバッチ麦芽仕込量/仕込回数 | 800㎏ |
糖化槽・濾過器/数 | 三宅製作所製×1基 |
麦汁量 | 4,000リットル |
イースト菌 | ディスティラリー酵母とエール酵母を混ぜて使用 |
初留器タイプ/メーカー/数/容量(張込量) | ストレートヘッド型(中国製)×1基/(4,000リットル) |
冷却装置 | シェル&チューブ |
再留器タイプ/メーカー/数/容量(張込量) | ストレートヘッド型(中国製)×1基 |
冷却装置 | シェル&チューブ |
ウェアハウス/貯蔵タイプ | ラック式 |
ボトリング設備 | 有 |
ビジターセンター/見学 | 無 |
製品 | ウイスキー ジン ブランデー その他スピリッツ |
2015(平成27) | グロースターズ、会社設立。 |
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2022(令和4) | 「神戸市北区フルーツフラワーパーク園内に25年間眠っていた本場フランス製のブランデー蒸溜器を復活させ、神戸蒸溜所を開設」を発表。ウイスキー、ブランデー製造免許を取得して、神戸蒸溜所、ウイスキー蒸留を開始。 |
2023(令和5) | 数量限定でウイスキー ニューポット発売。 |
2024(令和6) |
ブランデー用シャラント型スチルで蒸留するウイスキーの製造を発表。「神戸蒸溜所ニューポット2024」「同 ブランデー釜蒸留限定ニューポット2024」や樽オーナーの募集クラウドファンディングを実施。15ヵ月熟成「神戸蒸溜所ニューボーン2024」発売。 ポップアートブランド『tokidoki』とのコラボウイスキー「PURE MALT WHISKY -望み-」(スコッチモルトウイスキーを神戸のミズナラ樽で17ヵ月後熟)発売。 |
更新履歴: | 2025年3月19日 |
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