最終更新日: 2025年03月24日
KOMAKI 小牧蒸溜所
薩摩半島北部、鹿児島県薩摩郡さつま町にある小牧醸造。酒造のすぐ横には一級河川の川内川が流れ、古くから米の集積地、水運の町として栄えたところ。1909(明治42)年に創業、「小牧」や「一尚」などの芋焼酎で知られる小牧醸造がウイスキー造りに乗り出したのは2022年のこと。作家で環境保護活動家でもあった故C・W・ニコルさんとの出会いがきっかけになったという。
蒸留所は酒造の倉庫を改造したもので、黒く塗られた外壁に「Komaki Distillery」と白字で大きく書かれている。ポットスチルはアメリカ製で、初留1基、再留1基が稼働。それぞれの容量は6,000リットルと4,000リットルだ。麦芽粉砕機もアメリカ製だが、発酵槽には日本酒「新政」で有名な新政酒造で使用していた木桶を導入している。
スタッフは縞のハンチングにズボンというレトロなユニフォームを着用。薩摩は薩英戦争などで昔からイギリスと縁が深いことから、150年前のイギリスの職人たちの衣服をイメージして採用しているのだという。
所在地 | 鹿児島県薩摩郡さつま町時吉12 |
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所有者(オーナー企業) | 小牧醸造 |
創業年(会社設立年) | 1909年 |
ウイスキー蒸留開始年 | 2023年 |
仕込水 | 蒸留所の裏手にある山林の井戸水(硬度41~46) |
原料大麦(品種/産地/メーカー・タイプ) | 主に英国産ポールズモルト製の麦芽を使用 |
モルトミル | アメリカ製ローラーミル |
ワンバッチ麦芽仕込量/仕込回数 | 1トン |
イースト菌 | ディスティラリーイースト及びビール酵母を併用 |
発酵槽/数/容量(張込量)/発酵時間 | ステンレス製、木製、また焼酎で使用する和甕も実験的に使用 |
初留器タイプ/メーカー/数/容量(張込量) | ストレート型×1基/6,000リットル |
冷却装置 | シェル&チューブ |
再留器タイプ/メーカー/数/容量(張込量) | バルジ型×1基/4,000リットル |
冷却装置 | シェル&チューブ |
その他の蒸留器(ウイスキー・その他/タイプ/数) | 銅とステンレスのハイブリッドポットスチル×1基 |
ウェアハウス/貯蔵タイプ | ダンネージ式、ラック式×1棟 |
ビジターセンター/見学 | 無 |
製品 | ウイスキー その他スピリッツ |
1909(明治42) | 宮之城町(現:さつま町)川原にて創業。 |
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1918(大正7) | 宮之城町時吉12番地の現所在地に移転。 |
1957(昭和32) | 小牧醸造合資会社設立。 |
2001(平成13) | 小牧醸造株式会社に商号変更。 |
2023(令和5) | ウイスキー製造免許を取得。小牧蒸溜所を開設、ウイスキー製造を開始。「小牧ウイスキーニューポット2023」発売。 |
2024(令和6) | 「小牧ウイスキー ニューポット2024 ピーテッドモルト50ppm」「同 ノンピーテッドモルト」発売。 |
TWSC受賞歴
<TWSC2020>
銀 賞 | 【焼酎部門】一尚 シルバー |
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<TWSC2021>
<TWSC2022>
銀 賞 | 【焼酎部門】一尚ユートピア |
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<TWSC2023>
最高金賞 | 【焼酎部門】一尚 ブロンズ/一尚 シルバー |
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<TWSC2024 (焼酎)「一向 シルバー」殿堂入り>
最高金賞 | 【焼酎部門】一尚 シルバー |
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金 賞 | 【焼酎・泡盛部門】(焼酎)一尚 ブロンズ |
更新履歴: | 2025年3月24日 |
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