最終更新日: 2025年03月24日
NAHA 那覇蒸溜所
久米仙酒造が、沖縄県那覇市に創業した那覇蒸溜所。久米仙というと泡盛ナンバーワンを誇る「久米島の久米仙」が有名だが、こちらは本島の久米仙だ。創業は戦後の1952年で、沖縄がまだ米軍統治時代だった頃のこと。本土復帰を果たした1972年の6年後には早くも大阪に販売会社を設立し、本土市場の開拓に乗り出し、コンビニの棚に初めて並んだ泡盛も久米仙だったという。1994年には乾燥・寒冷地である中国・内モンゴル自治区に工場を建て、無農薬の日本米(ジャポニカ種)で独自の泡盛「響天」を造っていた。
そんな行動力とチャレンジ精神で泡盛界を驚かせてきた久米仙酒造が、2021年にウイスキー製造免許を取得。ライスウイスキー「沖縄ISLANDBLUE」の製造販売に乗り出した。これは長期熟成した泡盛古酒をベースにしたスピリッツ。蒸留器は泡盛と兼用のステンレス製の縦型蒸留器で、泡盛と違い2回蒸留している。現在、バーボン樽で熟成した「8年」、トースティングしたホワイトオークの新樽で貯蔵したエントリーモデル、そして、ホワイトオークの新樽で熟成したカスクストレングスの3種などが販売されている。
本格的なウイスキー造りに取り組むべく、2023年には麦芽の粉砕機、マッシュタン、小型の銅製スチル1基を導入。ワンバッチは400kgで、1基のスチルで2回蒸留を行っているが、今後はもう1基のスチルの導入を考えているとか。もともと泡盛もオーク樽熟成に挑戦していたが、現在はウイスキーも含めて3ヵ所の倉庫で、約2,000樽を熟成中だという。
所在地 | 沖縄県那覇市字仲井真155 |
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所有者(オーナー企業) | 久米仙酒造 |
創業年(会社設立年) | 1952年 |
ウイスキー蒸留開始年 | 2021年 |
ワンバッチ麦芽仕込量/仕込回数 | 400kg |
糖化槽・濾過器/数 | ステンレス製 |
製品 | ウイスキー ラム その他スピリッツ |
1952(昭和27) | 久米仙酒造、那覇市大道に創業。 |
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2021(令和3) | ウイスキー、スピリッツ製造免許を新規取得。「沖縄BLUE8年」発売。 |
2022(令和4) | 那覇空港内にウイスキー専門店ウイスキーBAR『OKINAWA BLUE(オキナワブルー)』をオープン。RICE WHISKY「竜青 DRAGON BLUE」俳優竹内力氏プロデュースで発売。 |
2023(令和5) | ライスウイスキー「沖縄BLUE 59度」発売。「Ken’s Choice NATURE AKASHOUBIN 50度」「同 YANBARUKUINA 59度」発売。 |
2024(令和6) |
「Ken’s Choice NATURE OKINAWA BLUE AOUMIGAME 58度」「同 KAKUREKUMANOMI 45度」「同 HIBISCUS」「同 DEIGO」「同 HIBISCUS」発売。「沖縄 ISLAND BLUE 40度 500ml」を「沖縄 ISLAND BLUE 泡盛50度 500ml」とのセットで発売。 |
TWSC受賞歴
<TWSC2020>
銀 賞 | 【焼酎部門】(泡盛)日本泡盛 |
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銅 賞 | 【焼酎部門】(泡盛)鯨 |
<TWSC2022>
銀 賞 | 【焼酎部門】久米仙 ブラック古酒 |
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<TWSC2023>
金 賞 | 【焼酎部門】久米仙 ブラック古酒 43度/【焼酎部門】オキナワブルー ニューメイク |
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<TWSC2024>
金 賞 | (その他のスピリッツ)ケンズチョイス ネイチャー オキナワブルー ヤンバルクイナ/【焼酎・泡盛部門】(泡盛)くつろぎの時間/【焼酎・泡盛部門】(泡盛)爆誕50 |
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銀 賞 | (その他のスピリッツ)ケンズチョイス ネイチャー オキナワブルー アカショウビン/(その他のスピリッツ)沖縄ISLAND BLUE 59度 カスクストレングス /(その他のスピリッツ)浮世 10年 |
銅 賞 | (その他のスピリッツ)DRAGON BLUE/(その他のスピリッツ)沖縄ISLAND BLUE 43度/浮世 50度 |
更新履歴: | 2025年3月24日 |
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