最終更新日: 2022年06月28日
NISEKO ニセコ蒸溜所
ニセコ連峰の雄大な山並みを見渡す北海道ニセコ町。風光明媚なリゾート地で知られるこの場所に、2021年3月末より製造を開始したのがニセコ蒸溜所だ。同社は清酒「八海山」で全国的に知られる八海醸造(新潟県南魚沼市)のグループ会社で、設立は2019年2月。冷涼な気候とニセコアンヌプリの良質な伏流水に加え、インバウンドの影響により多くの外国人観光客が訪れることも、ニセコを蒸留所建設の地に選ぶきっかけとなった。
現在はフォーサイス社製のポットスチル2基が稼働中。初留はストレート型、再留はバルジ型という組み合わせだ(ジン用のホルスタイン社製スチルも併設)。ウォッシュバックは木製3基を備える。マッシュタンはステンレス製フルロイタータンで、サイトグラスが付いた最新式のもの。ウイスキーのリリースは2024年以降を予定し、ジンを含めて年間9万リットルの生産量を目標に掲げる。
ニセコ蒸溜所の周辺にはリゾートホテルが整備され、保養地としての人気も高いことから、訪日客へのPRを積極的に行っているのも特徴だ。2021年10月1日には、蒸留所内に併設する店舗のオープン記念として「ohoro GIN」を発売。ツアー形式で蒸留工程の解説や貯蔵庫の見学、バーカウンターでの有料試飲も出来るようになった(事前予約制)。
所在地 | 北海道虻田郡ニセコ町ニセコ478-15 |
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オーナー | ニセコ蒸溜所(八海醸造) |
創業年 | 2019年 |
生産開始年 | 2021年 |
仕込水 | ニセコアンヌプリ系の水 |
年間生産能力 | 9万リットル(ジン含む) |
麦芽仕込量(ワンバッチ) | 1トン |
モルティング | 無 |
麦芽のフェノール値 | 0ppm |
モルトミル | ローラーミル(ビューラー製) |
マッシュタン | ステンレス製フルロイタータン(サイトグラス付き) |
麦汁量 | 5,000リットル |
イースト菌/量 | ディスティラリー酵母 |
ウォッシュバック/数/容量(張込量) | スロべニア産ダグラスファー製(日本木槽木管製)×3基(木製蓋付き) |
初留器タイプ/数/容量(張込量) | ストレート型(フォーサイス製)×1基 |
再留器タイプ/数/容量(張込量) | バルジ型(フォーサイス製)×1基 |
加熱方式:初留/再留 | スチーム |
冷却装置:初留/再留 | シェル&チューブ |
樽詰度数 | 約60% |
ウェアハウス/貯蔵 | 有(ダンネージ式) |
ビジターセンター/見学 | 有/可(要予約) |
製品 | ウイスキー ジン |
特記事項 |
標高約410m、敷地面積約9,900平方メートル、蒸留所1,066平方メートル、貯蔵施設291平方メートル。 ほかにホルスタイン社製ジン製造用ヘルメット型ポットスチル・5段コラムスチルのハイブリッドタイプ×1セットを所有。 |
2019(令和元) | 北海道虻田郡ニセコにおいてウイスキー蒸留所の新規建設計画を発表。2月、株式会社ニセコ蒸溜所を設立。 |
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2020(令和2) | ニセコ蒸溜所竣工。 |
2021(令和3) | 3月ウイスキー免許を取得し蒸留開始。10月正式オープン。ジン「ohoro GIN(スタンダード)」発売。 |
2022(令和4) | ジン「ohoro GINネイビーストレングス」発売。 |
更新履歴: | 2021年9月15日/9月19日/11月29日/2022年5月22日/6月28日 |
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