最終更新日: 2025年03月18日
BIWAKO 琵琶湖蒸溜所
日本酒「松の花」で知られる川島酒造は、1865年の創業。慶応元年から続く歴史ある酒造を引き継いだのが、京都で茶の問屋をしている北川直樹氏だった。北川氏は、新規事業としてウイスキー造りに参入することを決定。琵琶湖の西岸にあたる滋賀県高島市新旭町に創設したのが、琵琶湖蒸溜所である。
仕込みを開始したのは2023年7月。発酵槽以外の製造機器は、すべて三宅製作所製だ。ワンバッチは麦芽400㎏で、約2,000リットルの麦汁を得る。現在は木桶発酵槽が3基あるが、将来的には5基になる予定だ。
スチルは現在1基のみで、これで初留も再留も行っているが、こちらも今後は2基に増設予定だという。ダンネージ式の3段積みで、400~420樽を収容できる木造ウェアハウスも備える。
仕込水に使用しているのは酒蔵の井戸水で、スペイサイド地区の水に似た硬度約20度の軟水だ。地域の風土を活かしたウイスキー造りを行う同蒸留所では、スペイサイドのクラガンモアのような、華やかでスイートなウイスキーを目指すという。
当初は「高島蒸留所」という名前も考えていたが、あえて「琵琶湖蒸溜所」と名乗ることに決めたのは、「琵琶湖の湖西地区から世界を目指すウイスキーを造りたい」という想いがあったからだという。
所在地 | 滋賀県高島市新旭町旭83 |
---|---|
所有者(オーナー企業) | 川島酒造 |
創業年(会社設立年) | 1865年 |
ウイスキー蒸留開始年 | 2023年 |
仕込水 | 酒蔵の井戸水(硬度約20度) |
モルティング設備 | 無 |
ワンバッチ麦芽仕込量/仕込回数 | 400㎏ |
糖化槽・濾過器/数 | 三宅製作所製 |
麦汁量 | 2,000リットル |
発酵槽/数/容量(張込量)/発酵時間 | 木製×3基 |
初留器タイプ/メーカー/数/容量(張込量) | ストレートヘッド型(三宅製作所製)×1基 |
冷却装置 | シェル&チューブ |
ウェアハウス/貯蔵タイプ | ダンネージ式3段積 |
製品 | ウイスキー |
更新履歴: | 2025年3月18日 |
---|
※当サイト内すべてのコンテンツの著作権は、ウイスキー文化研究所に帰属します。無断使用および転載は固くお断りいたします。