最終更新日： 2024年08月09日

EIGASHIMA 江井ヶ嶋蒸留所

蒸留所DATA

所在地	兵庫県明石市大久保町西島919
所有者（オーナー企業）	江井ヶ嶋酒造
創業年（会社設立年）	1679年（延宝7年）
ウイスキー蒸留開始年	1919年（ウイスキー製造免許取得）
仕込水	地下100ｍの深井戸水（硬度60 軟水）
麦芽のフェノール値	ノンピート、一部ヘビリーピート（50ppm）
モルティング	無
モルトミル	ローラーミル（スイス、ビューラー製）
ワンバッチ麦芽仕込量（マッシュレイシオ）／仕込回数	1トン（マッシュレイシオ1:4）／年200回
年間生産能力（LPAまたはリットル［平均アルコール度数］）	12万リットル（63.5％）
糖化槽（マッシュタン）・濾過器／数／容量（張込量）	ステンレス・セミロイタータン（三宅製作所製）×1基／5,000リットル（4,400リットル）／糖化6時間
麦汁量／麦汁糖度	4,600リットル
イースト菌／添加量	ピナクル、ラルマンのディスティラリーイースト/1kg
発酵槽（ウォッシュバック）／数／容量（張込量）／発酵時間／モロミ度数	ステンレス（三宅製作所製）×4基／1万1,000リットル（4,600リットル）より木製発酵槽に更新／発酵66時間または90時間
初留器タイプ／数／容量（張込量）	ストレート型（三宅製作所製）×1基／5,000リットル（4,900リットル）
加熱方式：初留／時間	スチームコイル／6時間
冷却装置：初留	シェル＆チューブ
再留器タイプ／数／容量（張込量）	ストレート型（三宅製作所製）×1基／3,000リットル（2,350リットル）
加熱方式：再留／時間／ミドルカット（度数）	スチームコイル／7時間／ミドルカット72～65%
冷却装置：再留	シェル＆チューブ
樽詰度数	63.5％
ウェアハウス／貯蔵タイプ	ラック式（一部ダンネージ式）×4棟／約1,500樽貯蔵可能
ボトリング設備	有
ビジターセンター／見学	無／可（要予約）無料／ツアー週1回程度実施／見学ツアー参加者のみ試飲可
製品	ウイスキー その他スピリッツ
特記事項	敷地面積5万5,400平方メートル、旧名称はホワイトオーク蒸留所。かつて連続式蒸留機でグレーンウイスキー、ニュートラルスピリッツを製造していたが、グレーンウイスキーは全量輸入したものを使用する。蒸留所前には旧ポットスチルが展示されている。

History

1679（延宝7）	西灘の卜部家（卜部八右衛門）、延宝年間に酒造りを始める。明石藩から酒造株の鑑札を受ける。
1888（明治21）	ト部兵吉、江井ヶ嶋酒造株式会社を設立。清酒「日本魂」を製造販売。
1891（明治24）	清酒仕込用「二番蔵」を建設、現在はウイスキー蒸留所として使用。
1894（明治27）	清酒「百合正宗」商標登録。
1895（明治28）	清酒「神鷹」登録。
1899（明治32)	手造りガラスによる製瓶工場を併設。ガラス瓶による清酒（日本魂）の販売を全国に先駆けて開始。パリ万博向けとハワイへの輸出を開始。
1912（明治45）	朝鮮半島、京城に出店。
1919（大正8）	ウイスキー製造免許取得。蒸留所を竣工し、生産開始。「シラタマウイスキー」（ホワイトボール、現ホワイトオークウイスキー）、「白玉ポートワイン」「白玉焼酎」「白玉みりん」「シャルマンブランデー」などを発売。
1921（大正10）	「白玉ホワイトワイン」を発売。
1961（昭和36）	初代ポットスチルでウイスキー自社蒸留を開始。
1963（昭和38）	山梨ワイナリーを竣工、「シャルマンワイン」を発売。
1970（昭和45）	奈良県のシルバーウイスキー社からポットスチルを譲り受け、2代目蒸留器として蒸留を開始。
1977（昭和52）	「ホワイトボールウイスキー」を「ホワイトオークウイスキー」に改称し発売。
1979（昭和54）	地ウイスキーブームが起きる。トップメーカーとして最高時1.8リットル製品を年間100万本生産。
1981（昭和56）	大分醸造所を開設し、大分本格麦焼酎「福寿天泉」発売。
1983（昭和58）	「ホワイトオーク・スペシャルリザーブ」発売。この頃のホワイトオーク・シリーズ製品は「クリスタル」「ゴールド」「セレクト」。
1984（昭和59）	新ウイスキー蒸留所を竣工。三宅製作所製の発酵槽、蒸留器などを導入。「ホワイトオーク クラウン」発売。
1998（平成10）	「ホワイトオークレッド」「ホワイトオークレッドペット」「ホワイトオークゴールド」発売。
2007（平成19）	「シングルモルト8年」発売。
2008（平成20）	「シングルモルト5年」発売。
2009（平成21）	「ホワイトオーク地ウイスキーあかし」発売。
2010（平成22）	「シングルモルトあかし5年カスクストレングス」「シングルモルトあかし12年」発売。
2012（平成24）	「シングルモルトあかし14年」「ホワイトオークシングルモルトあかし」発売。
2013（平成25）	「シングルモルトあかし15年」「シングルモルトあかし5年シェリーカスク」「シングルモルトあかしバーボンカスク」発売。
2014（平成26）	「あかしレッド」発売。
2018（平成30）	「シングルモルトあかし3年日本酒カスク」「同4年」「あかし3年テキーラカスク」発売。
2019（平成31）	ホワイトオーク蒸留所から江井ヶ嶋蒸留所に名称変更。ポットスチルとコンデンサーを三宅製作所製で新調。日本酒の貯蔵蔵をウイスキー原酒の熟成庫に順次改修。「あかし700スペシャルブレンド」発売。
2020（令和2）	糖化槽、酒母タンク新調。「シングルモルト江井ヶ嶋シェリーカスク」「同オールドシェリーバット12年」「シングルモルトあかしビアカスク4年」「ブレンデッド江井ヶ嶋シェリーカスクフィニッシュ」発売。
2021（令和3）	「あかし200スペシャルブレンド」「シングルモルトあかし バーボンバレル3年HEAVILY PEATED」「シングルモルトあかしバーボンバレル5年 1st フィル」「シングルモルト江井ヶ嶋バーボンバレル7年」「シングルモルト江井ヶ嶋シェリーカスク7年」「シングルモルト江井ヶ嶋オールドシェリーバット12年 2021」発売。B'z松本孝弘氏監修のシングルカスクオロロソ 7年「Waltz in Blue 青の円舞曲」発売。
2022（令和4）	三郎丸蒸留所とカスク交換したブレンダー大川啓太氏初プロデュースの「あかしジャパニーズ ピュアモルトダブルディスティラリーズ」発売。「ホワイトオークシングルモルトあかし200」「シングルモルト江井ヶ嶋栗カスク」「シングルモルト江井ヶ嶋SEXTET」発売。
2023（令和5）	ステンレス発酵槽から木製に更新。「シングルモルトあかし ＰX5年 HEAVILY PEATED」発売。

• Prev
• 一覧へ戻る
• Next