最終更新日: 2025年03月18日
KIYOSUZAKURA 清洲桜醸造 本社工場
愛知県の名鉄線・新清洲駅の近くにある清洲桜醸造株式会社。「清洲城信長鬼ころし」で知られる酒蔵で、織田信長の居城として有名な清洲城がすぐ近くにある。創業は江戸末期の1853年で、木曽川水系の良質な水と、濃尾平野の豊かな米を使って日本酒を造ってきた。年間の出荷量は4万石を超え、東海4県の中では第1位の出荷量だという(2024年時点)。現在は日本酒だけでなく焼酎やジン、ウォッカ、リキュール、ワインなども造る総合酒類メーカーで、2013年からはウイスキー造りを始めている。
日本酒の蔵が造るウイスキーは何かと考えた結果、社長の強い意向もあって、清酒酵母を使った仕込みを行っている。
清洲桜が造っているのは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの2種類。それぞれのワンバッチはモルトが1.2トンで、グレーンが1.4トン。ただし、通常のマッシュタンや発酵槽ではなく、日本酒の仕込みに使っていた液化タンク1基で糖化・発酵を行っている。モルトのマッシュタンとグレーンのクッカーを兼ねたようなタンクで、細かく温度調整ができるのがメリットだとか。
スチルは焼酎と同じステンレス製で、初留・再留2基が稼働。初留釡のラインアームのパイプ内に、それぞれ螺旋状にした銅の棒をパイプの数だけ入れている。初留は全留で、再留はテールカットだけをする。樽詰め度数は52〜55%で、樽は酒蔵の地下室に貯蔵されている。
所在地 | 愛知県清須市清洲1692 |
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所有者(オーナー企業) | 清洲桜醸造 |
創業年(会社設立年) | 1853年 |
ウイスキー蒸留開始年 | 2013年 |
モルティング設備 | 無 |
ワンバッチ麦芽仕込量/仕込回数 | 1.2トン(グレーン1.4トン) |
糖化槽・濾過器/数 | 日本酒の仕込み用液化タンク×1基 |
イースト菌 | 清酒酵母 |
初留器タイプ/メーカー/数/容量(張込量) | ステンレス製×1基 |
再留器タイプ/メーカー/数/容量(張込量) | ステンレス製×1基 |
加熱方式/ミドルカット | ミドルカットはテールのみカットする |
樽詰度数 | 52~55% |
ウェアハウス/貯蔵タイプ | 地下熟成室 |
ボトリング設備 | 有 |
ビジターセンター/見学 | 無 |
製品 | ウイスキー ジン その他スピリッツ |
1853(嘉永6) | 創業。 |
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1949(昭和24) | 会社設立。 |
1984(昭和59) | 日本酒パック「清洲城信長鬼ころし」発売。 |
2013(平成25) | ウイスキー製造免許取得。 |
2013(平成25) | モルトウイスキー蒸留開始。 |
2019(平成31/令和元) | 「愛知クラフトジン キヨス」「愛知クラフトウイスキー キヨス5年」発売。 |
2020(令和2) | 「2015年度蒸溜 愛知クラフトウイスキー キヨス5年」発売。 |
2021(令和3) | 「2016年度蒸溜 愛知クラフトウイスキー キヨス5年」発売。 |
2022(令和4) | 高知県馬路村産ゆず果汁を使用した「愛知クラフトジンカクテル 馬路村ゆず酒」「愛知クラフトコーラ&ウォッカ」、「2017年度蒸溜 愛知クラフトウイスキー キヨス 5年」発売。 |
2023(令和5) | 「2018年度蒸溜 愛知クラフトウイスキー キヨス 5年」「シングルグレーン 愛知クラフトウイスキー清須3年」発売。 |
2024(令和6) | 「2019年度蒸溜 愛知クラフトウイスキー キヨス 5年」発売。 |
TWSC受賞歴
<TWSC2022>
銀 賞 | 愛知クラフトウイスキー キヨス |
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<TWSC2023>
銀 賞 | 愛知クラフトジン キヨス |
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<TWSC2024>
銀 賞 | 【焼酎・泡盛部門】(焼酎)愛知クラフト 本格米焼酎清須 |
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銅 賞 | 愛知クラフトウイスキー清須/【焼酎・泡盛部門】(焼酎)愛知クラフト 本格麦焼酎清須 |
更新履歴: | 2022年5月22日/8月28日/9月30日/2024年8月9日/9月19日/2025年3月18日 |
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